6月5日(日) 皆さんよくご存知の例の二大プロジェクトにおいては、実は私、振付師ではありません。フッと「立ち上げ屋」なんて肩書を思いついた。こういったプロジェクトを立ち上げる際まず、プロデューサーを中心に幾度となく綿密な打ち合わせが行われます。この時点では女の子はまだ一人も決まっていない。モーニング娘。もそう、AKB48もそう。まだユニット名すら決まっていない状態。システムや形態、売り出すための戦略など再三話し合い熟考した後、ようやく人材を選び、育成しながらさらに選出と指導を重ね、諸々同時進行して行きます。もちろん私の場合、 ダンスというツールを持ってその人を見たり、 物事を教えたり伝えたりします。 仕事の多くは、原石を見極め、プロとしてデビューさせる人材に磨くことなので、本人に才能と立場を自覚させる、 確固たる目的を持って。 例えば…強く言う事で危機感を持たせたり、正直に伝えることで信頼関係をつくる。 この辺をよくカメラに押さえられる、時折皆さんが目にする“こわい夏先生” “叱っている”シーン? 人対ひとだからね、 それは当然限りない愛情と責任を持ってのこと。裸で向かい合うよ。そんな切磋琢磨の何ヶ月かを経てようやく実務。私が「立ち上げ屋」から「演出家・振付師」にかわる時です。これらの仕事を全部ひっくるめて(単に振付師の英訳ではなく)コリオグラファーという肩書にしています。 今後再び気になる才能たちが出現した時、「立ち上げ屋」を要チェックです!
6月8日(水) 癖になった日記執筆も最終回。通勤途中や朝食を取りながら?私の戯言にお付合い下さって、ありがとうございました。最後にも少しだけ… 道の無いところに道をつくる、後にその道を歩む人のために、あとに続く人を増やすために。ダンサーと振付師の地位を確立するため、領域を築く。のちの人にこの名を知られずとも。自分自身より、文化的職業の地位向上を目指します。開拓者でいたいから。その先に平和を夢見て。