愛する教え子たちⅡ

すでに、アイドル界において定着してしまった『卒業』というシステム。
脱退とか退団といったマイナスのイメージを払拭し、学生時代、誰もが一度は経験したことがあるであろう言葉に置き換えて、前向きかつ成長に欠かせないものとして頻繁に使われるようになり、今ではアイドルユニットにはつきもの。 まさしくシステムとなっている。
私にとっては、かなりさびしい出来事だった、いつも。 メンバー同士の内心も少なからず同じはずだ。

しばらくの間、AKBに関しては口にしてこなかった。。。 いろんなことがあったからね。
今日は、今日だけは少し、語ってみようかな。 だって、前田が、あの前田が卒業したっていうじゃない?
。。。といっても、特に何かを知らされたわけじゃない。 みんなと同じ、ニュースで見聞きしている内容くらいしかわからないのだけど。

さすがに、自分ががっつり手がけて来たメンバーの卒業ともなれば、当然気になる。 それが前向きであるならば「おめでとう」と言いたいし、がんばった分「お疲れさま」と言いたい。
許されるなら本当に直接伝えたかったけど、少し前に、「前田の卒業コンサート、お邪魔して良いですか?」とAKB48のスタッフに尋ねてみたら、気まずそうな表情を浮かべただけで返事は返って来なかった。
かなり長い期間私の助手だった人間が、うちを辞めてのちAKB48に携わっているから、気まずいのかもしれない・・・のかな!?
。。。実は、おかげで、モーニング娘。とAKB48を両天秤にかけている様な、手痛い評判とさりげない圧力に当初苦しんだ。
私はかなり古いタイプの人間で、この業界ではめずらしいと言われるんだけど、義理と人情で生きていたりするので、なんか、両方を同時に手掛けることには気が引けたから、同時進行の時期はない。 、、、ま、、、つらい過去は忘れよう、、、。

ちなみに私がAKBを担当していたのは、本当に立ち上げ当初の2年くらいだ。
振り付けという作業に入る前にまず、取り掛からねばならなかったことは、いわばプロデューサー仕事だった。
いわゆるAKB48という名前も付いておらず、誰がメンバーになるのかをオーディションした。
専用劇場内のステージデザインにたずさわり、出来上がって来た楽曲の歌い分け(だれがどのパートを歌う、誰がソロを取るなど)を決め、
ステージで行われるMC台本も手掛けていた。
時間の限られた中でのクリエイティブ‘創る’という仕事とは別の‘育てる’という仕事。 その両方を全く同時にあの人数にするのはかなりキツかったけど、メンバーの素直さが救いだったし、ユニット立ち上げもさることながら、
ステージそのものをデザインできる =上下(かみしも)に花道をつくり、セリを12面作って、バックはドンデンの鏡にして、端の部分はブラインドに= なんて、
若かりし頃からニューヨーク・ブロードウェイを目指した舞台出身の私にとっては楽しさであり喜びだった。 トータルプロデューサーである秋元さんはそういった立場と役割を私に託してくれた。
私が振り付けしたシングル曲は、サイト内のコリオグラフィページでも見てもらえたら明記してある。 その他には劇場用に100曲弱程の作品を残したくらいだろうか。。。 2年で新曲が100曲だ。 そりゃあ当時からものすごいスピードだった。
私が熟知しているのは、当時チームAだった21名とチームKだった17名、それからチームBからすでに選抜されていた5~6名だ。 立ち上げ当初すぐに卒業生も出たりしたので、人数はすでに多少の動きがあるけど、みんな初々しくて一生懸命で可愛かった。 みんな大好きなメンバーだ。

前田へ
卒業おめでとう。 約7年間お疲れさまでした(^^)
さぞ目まぐるしい日々だったろう。 センターの重圧を見事に自分の力にかえてよくがんばり続けたね。

こんな日だから少し、なつにとっての前田の記憶をたどってみようと思う。 許してもらえるだろうか。
前田で鮮明に覚えているシーンは結構ある。 なんたって当初から、AKBの顔になるやつだったからね。
チームAのダンスの基礎レッスンが始まって、少しずつ差が出始めた中で、前田は順調に伸びて行った。 私が前田によく言っていた言葉は、「前を向きなさい、顔をあげなさい」だった。 「前田? あとお前がやらなければならないことは一つだけ。 前を向くことだょ」と。 1stステージのリハーサル中、前田が時折ふっと顔を上げた瞬間のその透き通った目線が、うつむきがちだった分、かえってとても魅力的に感じたのを覚えている。
今では、何万人の人に向けて、しっかりと目線を届けられている事を私は知っているょ。
休まなかったなぁ、前田は。 初日が開けた途端に、張り詰めていた緊張の糸が緩んで、体調を崩すやつが多かった中で、前田は絶対休まなかった。 休まずステージに立ち続けた。 そこには心底感心したものだ。
『ちょっとだけ全国ツアーまだまだだぜAKB48』の稽古場ゲネの日、ずいぶんと遅刻をしてきた時があったっけ。 マネージャーも連絡がつかないと焦っていたなぁ。 やがてやって来た前田の顔を見て私は、センターの重圧や事務所移籍に悩み苦しんだのだと勝手に悟った、その若い年齢でこの細い体で。 だから遅刻を叱りもせず、遅刻してでも来たことを「よく来たな。」褒めて抱きしめると、私の胸の中で、子供の様に“えーんえーん”って声を出して泣いた。 「辛いこともあるだろう。 それは選ばれた人間だからこそなのだ」と言い聞かせた。 こんな風に想い起こして行くとたくさんのメンバーの顔が次々に浮かぶけれど、ここでは前田に触れるだけにしておくね。
無邪気でいたいのに孤独で、だからこそ美しく強い部分を今でも君は、しっかりと秘めているのだと信じている。
ソロになって、また大変なこともやって来るだろう。 でも君なら大丈夫、選ばれた人間だからこそだと分かっているもんね(^^)
ファンの皆さん、これからも前田敦子の応援、よろしく頼んだョ!

パーマリンクをブックマーク


愛する教え子たち

一通の封書が届いた。 その中には、なにやらミュージカルのチラシ。
ふむ(^^)こういった舞台のご招待やご案内の封書はとても頻繁に事務所に届きます。
今はこういったことを題材にしてるのかぁ、、とか、これが今の流行りなのか?とか、やっぱり時代は繰り返すんだぁ、、、とか、
改めて今という時代を知ったり、逆に振り返ったりできます。 とても有難いです。
ショウビジネス(いわゆる商業演劇)や劇団、サークルやダンスチームなどが、本当に数多くあって。
それぞれが日々活動を続けこうしてお披露目の日を迎えるという、稽古と練習と努力の毎日があってこその本番といった様子が手に取るように分かります。
元々私も劇団出身、舞台出身の人間です。

なかでも今回のその封書には、やけに分厚いお手紙が(しかも手書きの、、、最近は皆さんPC手紙なのに)入っていて、
その手紙を読んだら、懐かしさと嬉しさで倒れそうになった。 立派。 立派になったんだね。。。

かれこれ(-_-)。o0O 23~4年前になるのかなぁ !?
なつが東横線沿線の大倉山駅近くのスタジオで6年間程ダンス教室を開いていた時があったのだけど、
当時、大学のミュージカル研究会とかで友達や先輩達と一緒に通って来ていた内の一人で、色白で可愛い顔つきの割りに少し生意気そうな物言いをする男の子だったっけ(笑)。

なつ自身も現役だったからね、ディスコのショウタイムとかで踊ってたりしてた時、
そ、、、現(有)ナツ・ファンキーハーツっていう会社のいわゆる前身でFUN-KEY  HEARTSっていうダンスチームだった頃だ!
あったなぁ(T_T)そんな時代。。。
あら、ちょっと話がズレそうになった、失礼。

その子が今、劇団四季に在籍していて、今公演中の『美女と野獣』にルミエール役で出演してるという。
それだけでなく、その手紙には、こんな風にも書かれていた。
「舞台上では先生のレッスンを受けていた頃と同じ気持ちで ~中略~ 是非成長した姿を見て頂きたくご連絡差し上げました。」

あぁー(ToT)/~~~泣ける。 そんな風に覚えてくれていて、今なお感じてくれていて、こんなに嬉しいことはない。
さすがにこの歳になれば、もう何万人という数知れない人数の教え子たちがいるわけで、ポールダンスの世界チャンピオンになったとか、NBAのチアーのトップになったとかそれぞれがホントに頑張って夢をつかんだという噂は耳にするのだけど、なかなか再会ともなると難しいのが現実。 だけどこんな風に報告してくれて、さらに再会がステージ上での姿をお客さんとして観ることができるなんて(^o^)/先生冥利に尽きる。
そうなんだよね、テレビ番組でレッスン風景が流れるようになる前は、厳しいとかスパルタとか言われたことがなかった。 逆に面白いとか言われてたくらいだった(泣)

教えに、指導にたずさわって来て良かったのだと、ふと、喜びと安堵の瞬間が今、訪れている。

実を言うと、もっともっと分厚い手紙を昨年もらっていたんだ。 観に行くと決めて連絡をしようとした矢先にあの震災が起きた。
それきりになってしまっていたのだけど、懲りずに再び連絡をくれて、、、今度こそ、今度こそ、観に行きます。
ダンスが大好きな気持ちを胸にステージに立ち続けてくれているその姿を目にするために。 連絡をありがとう。

教え子といえば、、、最近『変身革命』のところにコメントしてくれて、少しだけやり取りしているみおちゃまです。 お話は8年くらい前に遡ります(^^) こんな報告もすごぉく嬉しいです。

パーマリンクをブックマーク


言っちゃダメだって。。。( ..)

ヤンマさま☆ いつもコメントありがとです(^^) サッカー、私も好きです。 オリンピックでの試合もついこの間のベネズエラ戦も録画までして観ましたョ。 でもまだ、生で見たことないンダ・・・。
keikoさま☆ こういう情報嬉しいナ!! 次回広島を訪れた折にはぜぇ~ったい食べますネ、むさしの俵むすび&銀むす(^o^)ノ  コメントありがとです。
井上征爾さま☆ 今夏のハローのコンサートはそんなに良いのですね?(^O^)/    私、今回は見ることができないので、ご報告嬉しいです。 ありがとです。

まだまだ暑い日が続いていますね。 巷ではお盆休み。。。夏大好きな私、蝉の声も嬉しく聴こえて来ます。
と、唐突ですが私(>_<)もともとジグロです・・・。 知らず知らずのうちに紫外線をどんどん吸収してしまい、少し出歩くだけでなんだか日焼けしてるっ!? ・・・ そして、仕事場に行くと、、、、
「あぁーっ、夏先生どこかに行かれたんですか? 焼けてますね~。」
「・・・ぅっぐぅ、、、ジ、ジグロなんだよね、、ぇ、あたし・・・」 “(-”-) 毎日ホワイトニングお手入れしてるのにぃ・・・。”な具合です(^_^;)
そんな中、、、~まだ言えないの第1弾~「取材」 先週のレッスンには、久々にスタジオの中にまで取材のカメラが入りましたね。 IACスタジオさん、生徒のみなさん、ご協力ありがとうございました。 楽しくダンスしてる写真、それとも厳しく指導しているシーン? 公開されるのは果たしていつになるのかなぁ。。。
~まだ言えないの第2弾~「撮影」 ゴールデンウィーク明け頃から動き出したはずのプロジェクトなのですが、中々どうして悪戦苦闘しています(>_<) 自分の持っている知識と経験、学問と技術のすべてを駆使して、必死に頑張っているのに、中々前に進めません。 何事も自分ひとりの力では、成し遂げれませんね。 たくさんの人の協力を得てひとつづつひとつづつです。 信頼できる協力者がいてこそなんだけど、スタッフも未経験で、初めて取り組む作品は、完成への道のりが遠い・・・。
私の願いを込めた渾身の作! きっと立派に仕上げて 一刻も早くみなさんにお届けできますよ~に。。。 もちょっと、待っててー!!
今回はホント近況報告、このくらいにしとくね。 夜寝る前のポカリが身体にイイらしいょ。 今年も「24時間テレビ」、がんばるね!

パーマリンクをブックマーク


砂被り席

暑中お見舞い申し上げます。 毎日暑いね~(*o*; 夏バテなどしてませんか? 私はと言えば、名前通り、夏が大好き! 冷房もかけず、汗ぽたぽた流しながら踊ってます(*^-^*) ご心配かけてるヘルニアの方も少しづつ少しづつ良くなっています。

寝不足になりながらもついつい応援しちゃうオリンピックの毎日ですが、プロ野球も日々行われています。 そう、実は私、隠れ?巨人&広島ファンだったりするのです・・・って、別に隠れる必要ないね(^<^) 広島の新しい市民球場「マツダスタジアム」にはね、バラエティにとんだユニークなシートが色々あって、とっても楽しめる。
私が好きなのは“砂被り席”! ネーミングの通り、選手がスライディングしたら砂をかぶっちゃうんじゃないかっていう(これは少しオーバーだけど) ネクストバッターズサークルで選手がバットを素振りしてる時、空気を切る‘ブーン!’って音も聞こえてくるくらいの、隣にはすぐにチームのベンチがあって、まさに試合に参加してる気分でゲームを味わえるすっごいシチュエーションなのです。 ここで観る野球が好き(^^) 今回は広島・巨人戦! 両方好きなチームなので大はしゃぎな私です。 ここで食べる“カープうどん”と“ぶっかき氷”もこの季節にはたまらないンダ。

世界中が注目する4年に一度しかないそのタイミングに自分のベストを持って行くその精神の強さと計り知れない努力、対戦相手や記録との戦いのみならず自分との闘いだったりする日々を過ごしてきたオリンピック出場選手の皆さんの頑張りをこうして毎日見たり、勝利に向けて自分の力を出し切ってチームに貢献する野球選手達の連日の試合にのぞむ姿を見ていると、勇気や希望を感じます。
そして、はた、、、と自分は甘くないか?と振り返りたくなる。 自分の職業であるエンターテイメントにどれだけの力があるのだろうと。
より多くの人に夢と感動を!と作品創りと指導をする毎日だけど、こんな風に本気の人達見てると、一瞬ふと考える時がある。 口では言い表せない程の努力と試練と日本中の期待を背にさまざまな想いのある中で、常に前進を続ける選手たち。 やっぱりすごい。

・・・この日は広島が負けてしまい、チームキャラクターのスラィリー君がしょんぼりと誤りに来てくれました。 ・・・こんな風にネ、こんなに熱いのにね、中に入っている人のプロフェッショナルな熱意が伝わってくると泣けちゃう。 エンターテイメントで人に何を伝えることができるのか、与えることができるのか、、、。 改めて考えたあっつ~い夏の一日でした。

でも、スラィリー君は広島が負けたことで泣いていると勘違いしていたかも!? (^_-)-☆ 
あっそうそう! 広島では、ローソンも赤いカープ色

パーマリンクをブックマーク