さすがに、、、
この歳になると、、
“鬼”を演じるのも、
かなり、切ない気持ちになる。
もういいかなぁ・・・
もう怖がられることに疲れちゃったな… ε-(´∀`; )
そう、20年前になるね、ちょうど。
テレビ東京の「ASAYAN」という番組で、私は常に“鬼コーチ”を演じた。
それによってメンバーが視聴者の皆さんに応援してもらえるようになるなら、
それによってメンバーが成長するなら、という思いで。
5期メンオーディションの際は、「そんなんじゃモーニング娘。になれない!」という私のセリフ部分が繰り返し番宣で流され、なんとテレ東の歴史に残る視聴率20%超えとなった。
私にとっては視聴率より、テレビの影響力の方が怖い。
その後の人生は、「怖い!」「恐い!」と言われながら、「本当は怖くないんですぅ…」という想いで人に接してきて、ようやく7~8年近く経ってほとぼりが冷めっと思ったら、今度はAKB48の立ち上げに携わり、、、同じ立場を求められ繰り返すことになる。
でもね、世間の人から「怖い!」「恐い!」と言われても、実際に触れたメンバーからは当然厳しいと言われるけれど、ちゃぁんと愛を感じ取ってくれている。だからこそ、成り立つことだと思う。
その後、再びほとぼりが冷めた頃、今度は、世間にYou tube というものが現れ、モーニング娘。の5期~6期の合宿の映像が流れ出すことに・・・
はぁ… ε-(´∀`; ) 私は一生このテレビに作られた「怖い」イメージで生きていくのか・・・。
それも、ようやく落ち着くと、今度は、『伊賀の花嫁 』となる。
確実に、“鬼コーチ”を期待されて、依頼を受け、稽古が始まる。
初日前日も本番当日も幕が開ける直前まで「鬼コーチ、本気の喝入れはまだ?」と求められ、あと一歩上に押し上げるために、パワー全開でエネルギー総結して、心を鬼にして、演じる、、“鬼コーチ”。
本人のためになること、演出家から求められること、作品が良くなること、その作品がお客様に喜んでもらえること、この一心で、再び演じる“鬼コーチ”・・・。
嫌われるでしょ、当然。みんなにとっては、‘しんどい…’ ‘こんなに必死にやってるのに…’ って。
“鬼コーチ” を演じて、唯一、救われること、それは、
最後に、最後の最後に、出演者たちと喜びを分かち合えること。
分かち合う。
これが使い果たしたエネルギーの充電となり、心の温かさで満たされ、やって良かったンダという達成感に近いものになる。
これができないと、もうたまらないほど切なくて、消耗でしかなくて、疲れて、スケジュール的に日常を取り戻しても、心身の疲れはしばらく続く。しかも、哀しい・・・
“鬼”と呼ばれて嬉しいやつがいるだろうか・・・
もう、
“鬼コーチ” はいいかなぁ・・・
そんな風に考えていると、、、
ふっ… と、「超楽しい舞台だった!最後のダンス最高‼︎』なんて観劇下さったお客様からの投稿が目に入ってくる。
ふっ… と、何人もの出演者からお礼のLINEが届く。
「ありがとうございました!」という嬉しくありがたぁ〜い言葉と共に。
ふっ… と、出演者のインスタが目に入ってくる。
「愛情を持って指導して頂いた」なんてコメントと共に。
泣けてくるょ>_<
やって、良かったのか、、、やっぱり。
“鬼コーチ” と呼ばれても・・・